後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

第9回 乗鞍天空マラソン

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第7回から3年連続で出場。

第7回は前日に乗鞍岳へ登る余裕があり、いい天気だった。

第8回も乗鞍岳へ登ってきた。頂上に着いた頃には晴れていたけれど降りる頃には悪天候。みぞれが降ってた。

今回は都合により前夜着で旅館に着いた頃にはもう21時で飲めないアルコールで世間話。

「今回あまり走っていないからいい記録は望めないなー」

「徹夜続きは本調子じゃないよ」

そんな感じで当日を迎える。

前夜からそれぞれポーカーフェイスで勝負は始まっていた。

当日は

旅館の窓から空を眺めると雲が黒みかかっている。天気予報をみると午後晴れる模様だが、どうだろう。

そんな感じでみんな走る気満々じゃないのか、まだ布団の中でスマホとじゃれあっている。

今回はちょっとしたパフォーマンスとして山屋スタイル(ザック、ヘルメット、登山パンツ)で走ろうとkが提案してきたのでのっかかる。

3年前の自分だったら即拒否したけれど、今はちょっと余裕出てきたんだと、心の隅で感動。

旅館からスタート地点まで軽くアップのつもりでランニング。

スタート地点につくと雨も段々強くなっていく。

結構荒れそうな気がする。

そしてスタート

kが10キロまで6分ペースでいけば残り8キロをがんばっていけばいいタイム出るからということでそれにしたがって10キロまで6分台キープ。

結構きついきつい、と思いつつ歯を食いしばる。

10キロ付近から急こう配になっていく。

あたりは霧がかかっていて10m先の景色が見えない。

その上に雨粒も大きめで冷たい。

13キロ付近で先頭ランナーが歩幅は半端ないくらい広げながら隣のコースを下っていく。その時はスタートから1時間半くらいで残り7キロくらい。超人。

そこから仲間たちがうちの前を走らなくなってきた。

17キロ付近であの雪壁に遭遇。

結構立ち留まって記念写真している人がちらほら。

折り返し、そして膝にグッとする下り

折り返し地点までは塩飴しかなくて去年よりしょぼい感じだった。

去年はスポーツ羊羹があったのに。予算削減??

折り返し地点に何かあるに違いないと期待しつつ。

折り返し地点に到着したら去年と同じおふくろの味であるおでん類、おにぎり、バナナ、スポーツ用グミ。

一つ違うといえば、暖かいスポーツドリンクがうれしかったな。

残り11.5キロ。気合を入れつつ、最後まで走りぬくと決めて下る。

その瞬間右ひざがちょっと嫌な感触を抱いた。結構冷えるところなのか、ちょっと痛む。

温めていれば何とかなるだろうと思い、ゆっくりと走る。

1キロ5分のペースで降りられるくらいまで膝が耐えられるようになってきたが、ちょっと別の意味で膝が苦しい。。

何というか、走り込みができていないからオーバーヒート気味みたいな。

スピードを下げつつ、できるだけ歩かないように降りる。

クリフバーが待つゴールへ

大きくくねくねした道からゴール地点が見えるところまでやってきた。

その時、去年はどういう心境で走っていたんだろうと思い出しながら。

確か、リタイヤしたい、やめようかっていう気持ちを持ちながら走っていた記憶がある。

今回はそんな感じじゃなくて楽しみながら走っていたような気がする。それだけ進歩していたっていうか。

Sunntoのベクターをみるとちょっと3年前の自己最高記録だった3時間59分には及ばない。

3年前の自分は山登りでは結構ひ弱だっただけに不思議だ。

天気と関連しててタイムに影響があるのか、上りでちょっと歩く時間が多かったからなのか。どちらにしろ作戦ミス。。

ゴール地点が迫っているところで後ろを見てると、仲間たちが見当たらない。

富士山マラソンではうちが一番と思いつつゴールしたら宿にkが寝て待っていたから何か起きるかわからない。

それを思い出し、ゴールに向けてラストスパート。

大会スタッフがハイタッチで迎えてくれる。この大会の名物でとても気持ち良くて力が出る。

4時間7分でゴール。

ゴール地点でitoがやってきて、kがまだ来ない。

初めて仲間たちの中でトップとわかった瞬間、何か嬉しいとか特別な感情が湧いてこなかった。

kが完璧なコンディションじゃないのもあるからかな。

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