後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

カラビナの数字(破断強度)について(環付カラビナの注意点もあり)

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カラビナについている数字、記号に以前から気になっていたが、ちょうどこないだの石田登山塾のレッスンや今井健司さんの講習でその話が出ていたので記録する。

カラビナの破断強度

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上記の写真はどのカラビナにも書かれている数字で破断強度を指している。

1kNがどういうものか説明すると、

  • 1KN=100kgの重りを静かに吊るした時の力

になるのこと。

トップロープで落ちる場合、体重分×2~3になる。

トップロープの場合、上の支点があって、ビレイヤーもロープを握っていて同じ力で引いている。

その場合、実際にカラビナにかかる力は 体重分×4~6になる。

仮に80kgの人だと、240kg、2.4kNで余裕。

  • リードの場合

リードの大墜落でも、体重分×10以下になるらしい。

80kgの人だと、80kg×10=800kg、8kN。

カラビナが開いた状態のまま力がかかると耐えられず、カラビナが破損される計算になる。

カラビナは基本的にそういった体重がかかる以前に人間の体が耐えられず壊れちゃうくらい丈夫にできている模様。

でも、摩耗しているカラビナもあるのでその辺りも注意して利用しないといけない。

その辺りは慎重に経験を積み重ねていくうちに理解できるものだと思う。

環付カラビナの注意

ついでに塾長からや環付カラビナの注意のメモも記録。

スクリュータイプの環付カラビナで横向きになった状態でビレイしているとロックが開いちゃうことがある。

トップロープで使う場合、ハーネスとATCを環付カラビナを2枚交互でバックアップするのが一般的なのがその理由。

なので、できるだけビレイしているときはその環付カラビナが横向きになっていないように意識する必要があると感じた。

PETZL(ペツル) スピリット ベント M53 B

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