岳人2014年9月号
- 出版社/メーカー: ネイチュアエンタープライズ
- 発売日: 2014/08/12
- メディア: 雑誌
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9月号からモンベルグループに譲渡し、生まれ変わった岳人。
毎月15日発行で定期購読申込みも可能。
どういう感じに生まれ変わったか、自分なりに読み応えのある記事を記録する。
セブンサミッツの定義(P14~15)
倉岡裕之さんの記事。
セブンサミッツはコジオススコ・バージョン(バスリスト)とカルステンツ・バージョン(メスナーリスト)に分けられる。
カルステンツ・バージョンの初達成者であるパトリック・もろー氏は、「真の登山家のセブンサミッツはカルステンツである。まずクライマーたれ。次にコレクターなれ!」と発言している。
他、セブンサミッツ、セカンドセブンサミッツ、トリプルセブンサミッツという記録がある模様。
トリプルだと、7大陸すべての第1位から第3位までの山を登頂するということなので、並大抵の努力じゃ厳しい。
登頂にどのくらいかかるか、まとめられているので、気になる方は本誌を手に取ってみるといいだろう。
冬のアラスカ(P20)
栗秋正寿さんの記事。
標高2200mのベースキャンプの気温はマイナス18~20℃。冷え込むとマイナス30~40℃になるが気温が高くても風がある方が圧倒的に危険は高まる。
(略)
デナリは緯度の低いヒマラヤなら7000m峰に匹敵する条件となる。
ガンガラシバナ・ジッピ(P44)
けいん石森さんの写真に馬上寛さんによる記事。
写真を見ただけで迫力がある。
新潟県の下田・川内山塊を代表する早出川の渓谷、流域にある。
200mもの大岩壁、ガンガラシバナ。
そして、逆V字地形の奇岩ゴルジュ、ジッピ。
岳人プロファイル(P60)
日本最後の未踏の渓谷をソロで踏破
大西良治さんによる記事。
称名川下ノ廊下を単独初遡行。
遡行不可能といわれていたところで、成功により登山界から大きな注目を集める。
行きつけのボルダリングジム、荻パンの店長はすごい人であると知っていて尊敬する一人でまだお話したことがない人。
ソロイストでクライマー。しかも外岩4段。
彼の経歴はあまりネット上で残っていないので、気になっていた。
ネット上でググり方を工夫すれば、彼の遡行記録(今のところ160ページくらいありそう)は見つけられそうです。
そして近いうちにお話しできたらいいな。
ワールドリポート(P70)
ジョン・フリーのアラスカ電撃作戦
池田常道さんによる記事。
ショートリポート(P76)
鳥帽子沢奥壁変形チムニー
宮城公博さんによる記事。
今井健司さんが登ったという記事をみて、鍛えていつか登れたらと頭の隅にある鳥帽子沢奥壁。
目次
- 8つ目の決断-『新生・岳人』に寄せて / 編集長 辰野勇
- 山の版画家 畦地 梅太郎を訪ねて
- 特別企画 6誌集結! 緊急座談会 山と人、時代をつなぐ『岳人』
- 特集 - - - -
- Seven Summits
- 世界の最高峰 7つの物語
- 移ろいゆく最高峰への旅 / 石川 直樹
- セブンサミッツとは / 倉岡 裕之
- 海抜0mから地球のてっぺん8848mへ(エヴェレスト) / キム・チャンホ
- アラスカ3山 冬季単独登頂に挑み続けて(マッキンリー) / 栗秋 正寿
- 登れる!? 南米最高峰 登山タクティクス(アコンカグア) / 角谷 道弘
- 南極で剥き出しの地球を感じる(ヴィンソン・マシフ) / 岩野 祥子
- 消えゆく「白く輝く峰」(キリマンジャロ) / 岩合 光昭
- A.F.ママリーとコーカサスの山々(エルブルース) / 海津 正彦
- 石器時代への旅(カルステンツ・ピラミッド) / 倉岡 裕之
- セブンサミッツ 難易度とお値段
- 7大陸最高峰の新しい挑戦 トリプル・セブンサミッツ / 池田 常道
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- 秘境探訪(1)ガンガラシバナ・ジッピ
- 新名山行 鳥取大山
- Dr.Mの山道具考(1)山岳テント
- 岳人プロファイル(1)大西良治
- ヴァリエーションリポート マウント・クレマンソー北壁 登攀・滑降の軌跡
- ワールドリポート(1)ジョン・フリーのアラスカ電撃作戦
- ショートリポート
- 超(スーパー)・登山論(19) / 服部 文祥
- 日本初翻訳 グリーンランド初横断 (1) / フリチョフ・ナンセン=著 東 知憲=訳
- 森と、樹と、輝きと(1)ミズナラ / 奥田 實
- 山と海の出逢い(1)宮城 気仙沼 / 畠山 重篤
- 岳人ニュース・インフォメーション
- 山岳書クラシックス(1)『素手の山』 / Dragon Inuzawa
- 書評
- 岳人掲示板
- 山食通信(1)簡単、具だくさんカレーパスタ
- 遭難事例から学ぶ知恵と教訓(1)増水事故 / 羽根田 治
- 山の空気 読んでますか(1)甘く見られない空気の力 / 猪熊 隆之
- マイ・クライミングジャーニー(1)旅立ち / 鈴木 英貴
- クライミング用語辞典 ジェードル/ヒマラヤ
- とっておきの山歩き 安達太良山・峠沢・御中道と奥庭・水晶岳から釈迦ヶ岳・伊予富士・神原川
- 『神々の山嶺』創作ノート(1) / 夢枕 獏
- オピニオン / 江本嘉伸
- 次回予告&編集後記