後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

WILDERNESS(ウィルダネス) No.3

WILDERNESS(ウィルダネス) No.3 (エイムック 2945)

WILDERNESS(ウィルダネス) No.3 (エイムック 2945)

3ヶ月くらい前発売された本。

黒部横断の特集が載っていて、山屋で旅好きな人ならオススメしたい一冊。

まだ在庫はあるだろう。

目次

Mapping the Earth

カナダ/タンザニア/チリ/アメリカ/スイス

NOWHERE LAND 名もなき旅路に。

特集

TO THE PLACE UNRIVALED

歩いてしかたどり着けない、とっておきの場所

心揺さぶる風景へ。

 VIEW-1 NORWAY

北緯68°Lofotenの夏

  VIEW-2 HIMALAYA

いつもの海と遠くの山

  VIEW-3 CANADA

自然界のネイティブ・アートへ

 VIEW-4 ALASKA

森林限界を超えた谷の向こうへ

荒野を旅する道具たち

Forward Stroke

「生と死の狭間」 文◎高桑信一

「ハワイのすっごいゴルジュ。」 文◎宮城公博

5 years in Kurobe Crossing

厳冬期黒部横断の5年間

Challenge to 100 Degrees

気温50度のデスバレー 灼熱ツーリング

アメリカ最大のハイカーズイベント

「TRAIL DAYS」で見つけた、ロングトレイルの真髄

ケモノ道 KEMONOMICHI

カナダ・スピアヘッド・トラバースを滑るあの氷河の、もっと向こう。

犬ぞりで駆け抜ける日本最大の氷原・サロマ湖

日本アルプスを駆け抜ける 長く、険しき415kmの旅路

Trans Japan Alps Race

New Zealand

手つかずの自然を旅しよう!

お化けブナの森と深い海底の森

ニュージーランド北島の青き楽園へ

それぞれの道

WILDERNESS TOPICS!

所感

「心揺さぶる風景へ。」

これはフォトやマップ満載で行った気分になりそうな特集で何回読み返しても飽きない。楽しい。

ノルウェーにあるフォーテンの風景が素敵。

そこへのアプローチが大変らしい。ちょっと北海道にある利尻島や礼文島で見かけた風景とちょっと似た感じはある。

ヒマラヤのアンナプルナの風景のなかで出会った人々の写真があるが、行きたくなってくる。

バリのウブドで見た田畑と似た風景。壮観で本当の暮らしが見られる感じがする。

「厳冬期 黒部横断の5年間」

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なんといっても本誌の様々な特集の中で自分の中で価値のあるものは「黒部横断」。

黒部横断に関する記事や記録、ルートなどあまりにも少ない。

どういうルートでどんな感じで挑まれたか12ページもまとめられているので、気になる方は本誌を読んでみるといいだろう。

本記事を書かれた佐藤裕介さんはほぼ毎年厳冬期に「黒部横断」に挑んでいてほとんど横断成功している。

「日本の山登れずに、海外の山を登れるはずがない」

という佐藤さんの言葉がそこに原点があるように感じた内容だった。

うちもいずれはその領域に足を踏み入れたく、そのために必要なことを一歩一歩踏みしめている。

いきなり厳冬期に挑戦するのは無謀で、無計画的なので、

  • 100Lクラスのザック、40kgの重量、20日間の食料や装備を持っていける体力
  • 無雪期に黒部横断の全ルートの偵察
  • 残雪期に挑戦
  • 剱岳の様々なアプローチを把握(別山尾根、源次郎尾根、平蔵谷、小窓尾根、小窓ノ王、早月尾根、八ツ峰)

というプロセスを経て、覚悟と謙遜を持ってチャレンジしないと簡単に突っぱねられるだろうと感じている。