後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

「カラコラム・K7南西峰」登頂報告会にいってきた

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どういう報告会?

増本亮氏がカラコルムにあるK7の登攀様子をスライド画像を交えて紹介するイベント。

増本亮氏は"クロヒゲ"の愛称で親しまれ、2015年現在、国内クライマーの中で10本指に入るほど実力派のアルパインクライマー。(私なりの見方)

(「クロヒゲ」:尊敬する先輩がクロヒゲと呼ばれたのをきっかけに今に至るそうです)

日時・場所など

  • 開催日時 : 2015年3月5日(木) 19:00開場、19:30開演、21:00終了予定
  • 会 場 : インプレスグループ神保町セミナールーム   
  • 参加費 : 一人1000円(資料代として。当日、会場で申し受けます)
  • 主 催 : 山と溪谷社 / CLIMBING-net・ROCK&SNOW

【申込み締切り間近】アルパインクライマー増本亮によるカラコラム・K7南西峰登頂報告会を3/5に開催! | 山と溪谷社のクライミング総合サイト CLIMBING-net クライミングネット

所感

一言でいうと、「身近なクライミング」を感じた。

何故、「身近」かというと、800万円以上かけて登るという登山もあるけれど、それだとあまりにも一般人から見れば遠すぎる。

そういう登山は私にはちょっと合わない。貧乏だからっていうのもあるけれど笑

クライミングという魅力も少々下がるし、リスク低減をお金によって和らげている感じがある。

増本さんが最初、「アルパインクライムとは何か、それを国内で行ったクライミングの様子を交えてお話します」と報告会がスタート。

そこに映ったクライミングの様子はすべて日本の垂壁、エビがついた岩稜。そこで日常のクライミングをして楽しんでいる。

残置を使わずにスタートした地点から自分の手でカミングデバイスやトライカム、アルパインヌンチャクを使って中間支点を構築し、クライムしていく。

そして残置せず、綺麗な元の姿に戻し、他の人が初登者の気持ちに立って登れるようにしておく。

まさに「アルパインクライミング」。

初めてのスライドショーで、ネットや本では伝わらない刺激をもらえた。

ありがとうございました。

バダルピーク登頂詳細(ロクスノより抜粋)

  • 山名 K7西峰南西稜支峰(通称K7南西峰もしくは Badal Peak 6100m)
  • 南東稜 Ⅳ 5.11c C1 M5 70° 1600m+
  • 2014年7月30日〜8月3日(7月25日に下部岩壁のフィックス作業)
  • 長門敬明、増本亮、横山勝丘
  • 山頂まで58ピッチ(懸垂下降、同時登攀含む)
  • 懸垂下降20回で氷河へ戻る

バダルピークの登攀に使われた装備一覧。

実際にはもう少しギアを持って行ってたそうです。

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バダルピーク登頂ギア

  • 60mシングルロープ×2
  • マスターカム #0〜#3×1セット
  • キャメロット#0.3〜#5×1セット(プラスアルファ #0.75、#1、#2)
  • ナッツ×1セット
  • アイススクリュー 13cm×2本、19cm×1本
  • ナイフブレード×5枚
  • アングルピトン×3枚
  • アッセンダー×2セット
  • マイクロトランション×2セット
  • 60cmスリング×9本
  • 120cmスリング×5本
  • カラビナ×9枚

(下降残置ギア)

  • ナイフブレード×3枚
  • アングルピトン×1枚
  • ナッツ×2本
  • 他スリング

詳細はロクスノNo66のP87〜P91に書かれているので興味ある方はぜひ。