後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

ジャンボ横山さんのスライドショーへいってきた

パタゴニア:アルパインクライミング・アンバサダー:横山 勝丘 「ジャンボ」

5/20、Patagonia渋谷店で20時半~22時過ぎまで。結構人が集まっていた。

横山勝丘さんは実力派のアルパインクライマー。ピオレドール賞を受賞しており、審査員も務め、日本でも数々のルートを開拓している。

彼の印象的なクライミングはカナダのマウント・ローガン南東壁の登攀だと思う。彼が米国にいた時、ある年配クライマーからローガンの写真を見せてもらい、その存在を知り、彼から情熱なクライミングの話を聞かされたのが登攀するきっかけだったと記憶している。

今回のスライドショーはK7の縦走の話がメイン。

今まで聞いたスライドショーとは違って、米国のクライミング雑誌「Alpinist」に掲載された内容を元に日本語訳し、それを朗読する形。

Alpinistに掲載すると決まり、米国と日本の記事の校正の違いを話されていた。

日本だと登攀記録を編集部に送り、2回くらい校正が入る程度で、そこまでやり取りすることはないそう。

Alpinistの場合、編集者とのやり取りが1カ月に及び、その場にいたときの空や雲の色は?どんな雰囲気だったか?と隅から隅まで細かくやり取りしつつ原稿を仕上げていくというやり方が印象的だったという話。

その為に、読み手が心に残るような内容に仕上がったのこと。

朗読するやり方は、米国のClimbing Trip時にPatagoniaの初めてのアンバサダーであるバリー・ブランチャード氏がろうそくを灯して自分の登攀を朗読形式で聞いたことが印象に残っていたことがきっかけだそうだ。

パタゴニア:アルパインクライミング・アンバサダー:バリー・ブランチャード

もちろん、手話通訳を依頼し、ジャンボさんの朗読を手話通訳者を介して聞いた。

やはり日本語は日本語として魅力的な内容に違いないので、お話していただいた内容を読みたかったのが心残りである。

朗読形式だと、やはり芸術要素が入る。そうなると手話通訳もそれなりのスキルが伴う。それを感じ取れなかったことが残念だと感じた。

でも、スライドの写真は魅力的だったし、ヒマラヤやパタゴニアの山々はでかい。迫ってくる印象を受ける。

いろいろ質問したい内容もあったはずだけれど、その場ではなかなか浮かばずにいた。

こうして書いていくと聞いておけばよかったなあと。

例えば、

  • パキスタンやパタゴニア滞在時にどのように一日を過ごしているか
  • K7縦走の時、入山許可証などかかった費用はどのくらいなのか
  • 登攀対象を決めるときの情報収集はどのように行っているか
  • 登攀ルートを決める基準、プロセスはどのようにしているか

など知りたい内容が次々と浮かんでくる。

今度岩場などで出会った時に聞けたらいいなと思う。

最後にジャンボさんとじゃんけんでPatagonia商品がもらえるイベントもあって大いに盛り上がった。

横山勝丘さん、Patagonia渋谷店のみなさん、関係者の皆さん、手話通訳者たち、ありがとうございました。