後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

笛吹川 釜ノ沢 東沢 ホラノ貝ゴルジュ を突破するつもりだった

はじめに

もう楽しかった!

今まで岩を対象にした登攀を続けていたが、去年の秋、本チャンの練習場として有名な「越沢バットレス」のアプローチ中で見かけたS字ゴルジュ。

blog.nozakimakoto.com

エメラルドグリーンでそこを泳いで突破したらどんなに気持ちいんだろうと思っていた。

そこから沢に対する好奇心が膨らんできてIくんといつかやろうと話していた。

そしてカモシカで沢登りを始めるために店員と相談しながら装備を揃えた。

初入渓となる沢をどこにしようかリサーチしていくうちに、丹沢もしくは奥多摩や奥武蔵の沢がお手頃だとわかった。

滝を登る、ロープを使った登攀、川を泳ぐ、ナメを見るなど、いくつかの条件を考慮し、初入渓する沢をリサーチ。

その結果、「1級上」の「笛吹川 釜ノ沢 東沢 東俣」にある「ホラノ貝ゴルジュ」を突破し、時間が許せれば甲武信ヶ岳まで、無理ならこのまま下るというプランで決定。

装備については下記の書籍や数々のウェブサイトを参考にした。

沢登り (入門&ガイド)

沢登り (入門&ガイド)

装備

  • ハトメ付きの自作ザック(50L)
  • 行動食
  • 水筒(500ml、水)
  • カモシカスポーツ製の沢タビ
  • ファイントラック ラビットラッシュ ジップネック
  • ファイントラック ラビットラッシュ タイツ
  • 登山パンツ
  • アプローチシューズ(ランニングシューズ)
  • ヘルメット
  • 30mロープ(8mm)
  • 下降器(環付カラビナ×2、ATC)
  • ハーネス
  • ピトン4枚+ハンマー
  • 120cmスリング+カラビナ2枚 3セット
  • 90cmスリング
  • クイックドロー2個
  • BDストッパー(#7 #9 #11)

ハトメ付きの自作ザックは下記の記事に詳しく書いている。

blog.nozakimakoto.com

西沢渓谷へ

そして入渓前日。

Iくんの車で西沢渓谷駐車場へ。

「西沢渓谷駐車場」は「道の駅みとみ」から徒歩で約2~3分のところにある。

車道の下に駐車場が2か所あり、大体100台はぎりぎり停められそうな大きさ。

「何時に出発する?寒いんだろうなあ。。とりあえず5時に起きて様子見て準備していくか」みたいな感じで5時過ぎに起床。

朝食、準備して6時20分に駐車場を出発。

整備された登山道を歩き、西沢渓谷と書かれた看板前に到着。

その看板を前に左へ。

そこを進むと河原へたどり着く。

河原を歩く目印は丸太の上にケルンが積み重ねられているところ。

鶏冠谷出合、入渓へ

川に沿って歩くと、鶏冠谷出合に到着。

丁寧に案内板がある。

木の柱に貼り付けたなんか違和感を感じる案内板だ。

そこから高巻くための道か入渓する道に分かれる。

私たちはもちろん後者の入渓する道、川に沿って歩く。

チョットだけ川の中に足を入れるが、冷たい。これが沢なのか。

しばらくはこんな道を歩いていくと、徐々に河原が狭くなり、川の中を渡らざるを得ない状態に。

とうとうこんな場所に。

もう逃げ場はない。

恐る恐る川に入り、冷んやりとした感覚は今までになく、腰あたりまでの深さがあり慎重に移動する。

6m滝

ついに6m滝へ。

そこでどう登るか観察し、相談タイム。

左のクラックが弱点だが、失敗すると川にドボン。。

まだ川の水温に慣れてないため躊躇してしまう。

右側に高巻くところがあったのでロープを出してリード。

ビレイポイントに着いた時、発見。

今の時期にもう蝉がいるの?

Iくんも順調に上がる。

6m滝の上からクラックを見るとやっぱり登れそう。

後味がすっきりしない形で前へ進む。

石の上を渡りつつ遡行していくと、これは。

入口辺りは膝辺りだけれど、狭くなっているところはほぼ、完全に泳がないと渡れない。

ここで初めて肩まで川に浸かった。

そりゃ冷たい!

4m滝

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向こうに見えるのが4m滝。

そこまで泳いで取り付くが、その前に相談タイム。

Iくんが右側に弱点があるか様子を見に行く。

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「水量半端ない!」

滝の直登は厳しい模様。滝の右側のクラックが登れそう。

Iくんが様子を見に行く。

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登れそう。

左側から徐々に攻めていく。

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クラック手前はもう足場がない。

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クラック内はカバホールドもあり、オフウィズなので、アームロックなどで登る。

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残置支点が1つあり、それに加えてナッツで作った支点の2つで終了点を作れる場所もある。

しばらく歩いて行くと、ついに現れた。

ホラノ貝ゴルジュ

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そこにホラノ貝ゴルジュの看板。

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タイトルからしてもう想定つくだろう。

そうです、突破できなかった。

入口の左側は結構ヌメで簡単に上がらせてくれない。右側は岩が覆っている形で、しかも水流が強いところなのでそこから突破は厳しい。

最初そこから突破しようと狙ったが、水流の強さのあまりはじかれた。

後で友人がネットで調べた情報によると、左側のヌメを体全体のフリクションを使って上がるようだ。ああ、そうなのか。

その時点でもう既に体力はあったんだけれど、水温の低さで行動しづらかった。

突破できなかった要因は「水温の低さに合ったものを用意できなかった」

これが一番大きい。

同時に全裸に近い状態で厳冬期での黒部の十字峡を渡渉した記録を思い出し、あれ凄いなと素直に思う。

下山

6m滝はクライムダウンせず、飛び込む。飛ぶ混む場所に気を付けないと浅いところに着水しちゃう。気を付けよう。

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下山時に見かけた花。なんていう花かわからないけれど。。

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下山後、翌日は小川山へクライミング。夕食どこ行こうかなと思い、そこへ寄った。

ある飲食店の玄関。涼しいところ。ここで英気を養うんです。 f:id:makotoworld:20150614170119j:plain

そう、焼肉定食!ここは2回目。川上村にある「焼き肉ふじもと」。もう場所も覚えた! f:id:makotoworld:20150614170933j:plain

タイム

  • 西沢渓谷駐車場 06:20
  • ゲート 06:36
  • 西沢渓谷の看板 07:04
  • 鶏冠谷出合 07:12 (小休止:沢タビ、ハーネス、ギア装備)
  • 6m滝 07:41
  • 4m滝 08:50
  • ホラノ貝ゴルジュ 10:25-10:51
  • 4m滝 11:28
  • 6m滝 11:55
  • 鶏冠谷出合 ?
  • 駐車場 12:51

課題・改善点

  • 泳ぐとき、ヘルメットが視界を遮ってしまう
    • 上蓋付きのザックだと泳ぐとき、ザックが浮いててヘルメットの後ろを押す形になるため
    • 泳ぐ時、ヘルメットをしまう等工夫が必要
  • 泳ぐとき、寒かった
    • 体感では10℃くらい?
    • 泳がずに腰下の沢登りする程度ならラピッドラッシュでもOK
    • 全身浸かって泳ぐならやっぱり厚めのネオプレーン上着があるといい
      • ファイントラックのフラッドラッシュ
  • 靴のフリクション
    • カモシカの沢タビ(フェルトソール)を使った
    • 新品のせいか最初はフリクションが効かなくてなんだ?と思った
    • 徐々に水分が吸い込んでいくと効き目が出てくるように感じた
    • アクアステルスソールが気になる
  • 自作サック
    • 両面ハトメを購入し、自作した
    • ハトメからザックにたまった水を流す
    • スポンジが含まれているザックだと水分を吸って重くなってしまうこともある
    • 水分を吸わないザックがいいかも
  • 防水対策
    • 荷物をごみ袋に入れてザックに入れた
    • ザック内の荷物はそれほど濡れなかった
    • 念のために2重にごみ袋に入れる方法もあり

ファイントラック(finetrack) フラッドラッシュタイツ男性用 FWM0123 ブラック M

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所感

初めての沢としては、とても充実した遡行だった。

ホラノ貝ゴルジュ入り口で敗退したけれどやり切ったというか清々しい気分。

書籍やネット上の情報でもわからない部分(滝などの登攀方法等)が明るみに見えてきた、気持ちのいい遡行だった。

またチャレンジします。