後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

初ガマスラブ、スラブの洗礼をうけてきた

はい、スラブ一年生です。

スラブは壁の角度が90°以下の壁で大体80°くらいかな。

その壁はほぼカバホールドがなく、ちょっとした突起(小さなカンチ)しかない。

その上を登攀するわけなので、スメアリングに慣れておかないと登れそうにない。

特に、クリップ後、次の支点までがドキドキ。

フォールした時、どういう体勢になるか、指や足を擦りむいてしまわないか・・・。

そういった経験してきました。

成果

  • お殿様岩
    • 大貧民ルート(5.8 3P) R.P.
  • がまスラブ周辺
    • がまスラブ(がまルート1P目のみ) (5.6〜5.8) F.L.
    • 門番の娘 5.9 △
    • ハート&ソウル 5.10a ✕

所感

Iくんと小川山。

Iくんは初めての小川山。

前夜泊で小川山入り。

受付で入場やテント手続きして幕営。

6月だと19時でもまだ明るい。

翌日。朝はやっぱり冷えるので長袖のジャケットは必須。

支度して、まずはお殿様岩へ。

3回目で、場所が不安でIくんにナビをお願いする笑

前回、ちょっと迷ってて2時間近くロスしてしまったし。。

すんなりとお殿様岩に到着。

クジラ岩を右にそのまま傾斜のある方角に進んでいくと黄テープの目印がある。

3、4か所に黄テープの目印があるのでそれに沿って進むとたどり着く。

3回目の大貧民ルート

Iくんにとって初めてのマルチ。

<大貧民の取り付きへ>

Iくん、登攀スキルがついているのでつるべを提案したが、大貧民ルートはボルドではなく、終了点以外オールNPなので、うちがオールリード、Iくんがオールフォローで登る。

<1ピッチ目の終了点>

1ピッチ目はクラックに慣れていればスムーズに行ける。

<BDのナッツ>

<キャロメット>

こんな感じで支点構築。

3回目なので慣れてきてはいるが、3ピッチ目のスラブはやっぱり苦手。

<3ピッチ目の終了点で小休止>

4ピッチ目は名物チムニー。Iくん、行き詰まるかなとおもいきや、すんなりと突破。身体全体を使ってうまく這い上がってくる辺りはさすがだと思った。

<大貧民名物のチムニー>

ちょっとだけ小休止してすぐロワーダウン。

<大貧民ルートの頂点から懸垂下降>

3ピッチ目の終了点付近にあるハンガーボルドから50mのツインロープを結んで懸垂下降してきた。

今までは取付き地点まで降りて降りてきたけれど、ロープがキンクしてしまってちょっと回収しづらい。

途中で台地があるので一回回収が可能か確認してから降りるべきだなと感じた。

次の岩場どうしようと思っているうちに登ってみたいリストの中に「ガマスラブ」があったのでそこへ。

ガマスラブへ

デポに書かれているマップだとちょっと位置がわかりにくかった。

うちのせいでちょっと迷ってしまったけれど、金峰山荘からカモシカ歩道をこのまままっすぐ歩いていくと右側に2つのケルンがある。

そこがガマスラブの入り口。(2015/06時点)

途中で1つのケルンの目印があるがそれはボルダー岩への目印なので注意。

歩いていくと、左側に川があるけれど、透明感が半端なくて入りたいくらい。1級辺りかなと思う。

じゃんけんで登る順番をきめる。

ガマルートの1P目はIくんが先攻。上部の核心あたりでテンションしつつも、何とかトップアウト。

<ガマルート1ピッチ目>

下からビレイしているとそれほど難しくなさそうだけれど、自分が登ると、微妙な傾斜だし、間違えればフリクションがゼロになって滑り落ちそうな感覚。

ガマルートのある岩の左上の岩へ移動。

<門番の娘>

ボルトルート。

終了点付近が核心。どこに足を乗せてフリクションをかけるかが鍵。

テンションしつつ登ったけど。。

<ハート&ソウル>

門番の娘の隣の岩にあるルートでスラブとはいえ5.10a。

下部はボルトなしでNPだからナッツが必要。

決めたのはいいけれど中間部がなかなか突破できず。。

まだ修行し直さなきゃ。

スラブの経験はやはり岩場でしかできないなぁと今回のクライミングで実感。

Iくん、ありがとう!