後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

20160109 錫杖P4チムニー他

2016年初雪壁、錫杖へ。

今回は3ルンゼとグラスホッパー継続、P4チムニー、左方カンテ辺りを狙って。

駐車場に6時に集合して大体20kgのザックを背負って向かう。

三連休なので、結構入っているパーティも多かった。

5時に最初のパーティが出かけたようだ。大体5~6パーティは見かけた気がする。

パッキング

毎回思うんだけれど、まだパッキングが美しくない。

取りやすさ重視で詰め込むけれど、きっつきつで、その度にガッシャーブルムが欲しくなってしまう。

食料がコンビニ調達とか前夜パッキングとかいけませんね。

銀マットは厚めだったみたいで、畳んだら軽く寝袋サイズより超えてしまいそう。薄目でコンパクトにしたいかも。。

アプローチ

12月に行った時と変わらないが、少し雪はある。

渡渉ポイントは水量が少し減っているせいか、石の上を歩いて渡れた。

その後、斜面のトラバースはトレースがついていたので、難なく渡れる感じ。

先行者がずり落ちてしまってる跡がみられる。そこはトレースがないと滑り落ちるリスクがある。

あとは大きめの石や雪の下にある枯葉を踏んで滑りそうになる箇所が多くある感じかな。

あと、ワカンは使わなかったですね。

初日は3ルンゼへ

岩小屋へテント立てて、登攀の支度をして3ルンゼ取付きへ。

10時半くらい、すでに何人か取付いていた。

P4チムニーへ転戦

P4チムニーへ。初めて登るルートで、5ピッチで切って、全長140mくらいのルート。

登山大系ではP4の下から直登するルートが書いてあるが、私たちは3ルンゼが見える場所の左側の立木の下から取付く。

つるべ式で登攀開始。

登攀内容はもううろ覚えで忘れてしまった。。

核心のチムニー部分はとても楽しい。

1日目終了。岩小屋で苦手な立山のお酒を頂いて就寝。

ちょっとくらいはアルコールの楽しみを身に付けたいものだ笑

2日目の天候は

天候は濃霧で、雪がちらちら振っている。

6時に朝ご飯、支度して7時に出発。今日こそ3ルンゼへ。

取付きに着いたらすでに取付いているパーティが。うちらが取付くころには1時間半後だった。

とりあえず、1ピッチ登ろうということで、今日はパートナーが先にリード。

うちが1ピッチ目に着くころには「今日は渋滞もあるし、天気もこれから崩れそうなので降りよう」という話になり、下降する。

1ピッチ目を登攀する際には頻繁にチリ雪崩が発生していたし。

今まで経験していた中では大きめだった。ざざーっとチリ状の雪がふわっと出てきた数秒後、雪が滑り落ちる感じ。

もちろんその時は頭を下げてじっとしている。

結局、グラスホッパーの氷結具合は見れず。

登攀を終えて

日向が当たらないところを登攀する、ビレイをしている場合、手足がかじんでしまう。

凍傷にならないように敏感になりつつ、意識して手足を揉んだり、動かしていた。

やっぱり、アルパインでもフリーのグレートと関連する。小さなくぼみを見逃さず、バランシーな体勢で登攀できるにはフリーのグレートが高ければ高い方がいいと感じる。

あと、ピックを指す場所の意識もよい経験になった。ベルクラなら小振りでくぼみをつけさせて少し体重をかけてホールドとして使えそうかとか。

草付きって結構使えるんですね。

無駄ににバイルを振り下ろさないような登攀は必要以上にホールドを力強くつかむ行為と似ている。

見た目が草付なら30%で刺さるなとか、深い雪だと感じたら、60%くらいで刺さるかもという意識でやっていたので、自分なりに経験もできて楽しめた登攀だった。

ありがとうございました。

<今度チャレンジしたいダイレクトルンゼ>