後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

花岡岩の結晶

花岡岩の結晶が5mm程度、突飛していれば、つま先で立てられるかどうか試して、立てられるんだ!とか、ずりっと落ちてしまえば、カチを掴んで重心を少し変えたムーヴを起せば3秒くらい耐えられるんでは?という試行錯誤の繰り返しで大小問わず、発見があります。

今日の目標は、十一面岩末端壁にあるアストロドーム(5.11a)。

今週も瑞牆。大荒れ予報でどうなるかと思いましたが、ゲート前に着くころには、曇り模様で、雨ひとつもありませんでした。

ゲートをくぐって順調に歩くと、1時間ほどで末端壁へつきます。

そのアプローチは途中から急傾斜になり、自分を追い込むように歩くことで、ちょうど良いアップになります。このアプローチは好きですね。

今日は私がアストロドームに登りたいということで、パートナーにTR張ってもらいました。

8時過ぎにポツンポツンと降ってきたので、近くの岩小屋で雨宿りしました。

そういう場所で雨宿りは初めての体験で新鮮でした。風も強まってきて、岩小屋まで雨が入ってきます。顔に当たるのが嫌なので無理やり顔もシャットダウンしました。

スマホいじったり、昼寝したりして時間をつぶしていくと数時間後には雨も弱まり、日差しが当たって暖かくなってきました。

雨が弱まり、登攀開始。核心が迫ってきたときに、どうジャミングすればよいかわからず、テンションコール。

2便目でようやくこの核心をばらせるようになりましたが、テンション山でトップアウトする感じでした。

課題としては、ムーヴ自体はばらせたので、必要なカムをどこにセットするかタクティクスを立てる事、持久力を上げる事の2つをきちんとこなしてまたやってきたいと思います。

長々のビレイをありがとうございました。

ゲートに帰ってきたら、車はうちらだけでした。そりゃその予報じゃ来る人はいないですよね。

でも、少し晴れ間が見えてきただけに、数本でも登れるなら来た価値はありました。

瑞牆へ来ると必ず一つ何かを持ち帰ってくるように感じます。今回は持ち帰ってきたのは、アストロドームを前に立って感じたそんな出来事でした。

プログラマーはある程度の領域にいると、自分でコードを書いてツールを無償公開したりする人がいます。

そのツールは時代の流れによって様々な変化についていくためにもメンテナンスが必要になります。

そのツールに対して愛情を感じているユーザーから様々な変化に対応したコードの一片を本体にマージしていく事で、ツールが半永久的に使われ続けるようになります。

やはり、万人に愛し続けられるツールになるためには、リリースした人がどういう信念を持って開発していったかが、まず重要だと感じました。

畑違いですが、クライミングのルートでも似たような感じがあります。