トレーニングの正解は人によって違う
「登山研修」の最新版がこないだの4月に出てきた。
トレーニングは何か?と尋ねられると、週に何回かまとまった時間を確保して運動をすること、と答える人が多い。しかしこれは正しくない。 トレーニングの語源はトレインである。列車という意味で知られているが、その元には「引っ張る」という意味がある。つまりある地点(現在地)からある地点(目的地)まで、自分の身体を引っ張っていく(身体能力を変革していく)という意味になる。 登山の場合で言うと、目的とする山を登るために必要な体力に対して、現状では不足がある場合、足りない体力を身につけるための運動を行うことがトレーニングである。 この点を意識せず、毎日漠然と運動していても、見かけはトレーニングに見えても、本質的にはトレーニングとは言えないのである。
これはハッとした。
当たり前なんだけれど、みんな同じメニューでトレーニングすると、みんな同じように強くなれるってありえないんですよね。
そりゃそうだよなぁ。
週ベースである程度、ジム通いはルーチン化している。
どっかで見たけれど、「グレードを追うようなクライミングよりも、実際に名前やルート名でワクワクするものがあればそれを登ればいいんじゃないかな」っていう言葉。
あ、多分ガメラ様の言葉でした。
ここ最近、読んでいる本でもそういう似たような言葉によく出会います。
「トレーニングはあくまで手段であって、それ自体が目的ではない。」
トレーニングする目的を疎かまたは、見失った時が一番成長しない時だと思いました。
分かっていることなんだけれど、メンタル面とか体力面とか疲れた時にトレーニング自体が漠然としてしまいがちですよね。
クライミングだけでなく生活においても、そうでありたいですね。
さっきの最新の「登山研修」、他の記事も結構読み甲斐があります。
他、佐藤裕介さんの「ゴールデンピラー登攀のタクティクス」やジャンボ横山さんの「スピードクライミング」も読みごたえあります。