ペツル コネクトアジャスト
これはクライミングで終了点等の支点でセルフビレイを行うのに用いるギアです。
Petzlの公式ページからの抜粋です。
調節型アーム付シングルポジショニングランヤード『コネクトアジャスト』は、スポーツクライミング用にデザインされています。人間工学に基づく調節器『アジャスト』により、素早く正確な長さ調節が可能です。ランヤード『コネクトアジャスト』は、スポーツクライミング、マウンテニアリングで遭遇するあらゆる状況に対応します。
調節型アーム付シングルポジショニングランヤードは、スポーツクライミングに最適です
人間工学に基づく調節器『アジャスト』により、素早く正確な長さ調節が可能です
ランヤードの長さ調節幅:15 ~ 95 cm
ラバーリングにより、カラビナを正しい位置に維持することで、クリップが容易になります
ダイナミックロープ製のランヤードにより、小さな墜落の際にユーザーにかかる衝撃を抑えます (1)
『スピリットスクリューロック』等のロッキングカラビナと併用してください
ハーネスのタイインポイントにガースヒッチで接続します
(1) アンカーポイントよりも低い位置で使用してください:ポジショニングランヤードには、エネルギーアブソーバーが付属しません。ランヤードの使用は、落下率1を超えない範囲でのみ使用してください
近所のベアーズトレックで安く売っていたので入手してみました。
今までは、スリングに結び目を3,4個くらい作ってカラビナと環付カラビナをつけて利用する簡易PASを今井さんから教わっててそれを使ってきました。
そういう使い方でもよかったのですが、バンキングビレイだとハーネスによる腰痛を避けるために支点とハーネスの間をちょうど良い長さに調整したい時があります。
その状態を解決できそうなギアだったので購入してアルパインやマルチなどの場面で使用してみた結果、使い勝手がよさそうでした。
使ってみて想定できるリスクは下記の通りです。
リスク
- アジャストで長さを調整する際、うっかりすると想像以上に伸ばしてしまう
- アジャストをギアループに収納する時、ランヤードはロープなのでクリップ時に誤って手にしてしまう
私自身経験も浅く、個人の感想なので、それ以上のリスクも潜んでいることを予め頭に入れてほしいと思います。
長さを調整する時の操作は本番前に何回も慣れておいた方がよいと思います。
長さを縮めるときはロープを引っ張ればよいのですが、それを緩める操作が慣れないうちは戸惑うかもしれません。
メトリウスのPASの次を狙うなら、コネクトアジャストはオススメです。
- 出版社/メーカー: ペツル(PETZL)
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ジャムセッションでクラック講習を受けてきた
ジャムセッション三鷹へクラックの講習を受けてきました。
講習はシリーズ形式で、今回は2回目でした。全7回の予定だそうです。
時間は20:45から始まり、大体22時過ぎまでで、店長が中心に、オーナーも時々交えて1時間程度の講習でした。
今回の講習はシリーズ形式で、今回が2回目です。7回くらい続くようです。
久々にオーナーさんに挨拶し、「オン・ザ・ウォール」の感想を話したら、次回の翻訳の話をちょっとだけ聞く機会がありました。
こちらのテーマも興味津々で楽しみです。
講習の流れとしては下記の通りです。
- 座学
- 手指のメンテナンス
- 準備運動
- 指のストレッチ、注意点
- El Capitan、ビッグウォールクライミングについて
- サムロックのやり方
- ジャミングの実技
- 緩めの傾斜壁でハンドによるアップ
- 緩めの傾斜壁でフィストによるアップ
- 傾斜の付いた壁でハンドで離陸→トップアウト
- 傾斜の付いた壁でハンドで離陸→サムロック→トップアウト
- 傾斜の付いた壁でサムロックで離陸→ハンド→トップアウト
という風に進んでいきました。
最初にレジュメを頂いて、それぞれの内容について説明が書いてあり、耳が聞こえない身としては助かりました。
補助的にオーナーさんが雰囲気を筆談でサポートしていただいて講習は進みました。ありがとうございます。
指のストレッチの際にひじを曲げている状態で行うと怪我に繋がるので注意、というお話でした。
エルキャピタンのビックウォールの話は、店長が去年行ってきたということで、写真を交えてビックウォールトレーニングをどうしたのか、どんなルートを登ったのかを中心にしたお話でした。エルキャピタンはおおよそ900m位の登攀距離があり、3~4日でてっぺんに立つのが普通だと思います。
強いクライマーだとワンディです。最短で現在は4時間くらいの記録があり、スケールが違いますね。
仮に、瑞牆や小川山周辺のそれぞれのマルチを繋げてヨセミテのビックウォールらしき距離を登れたら・・・。
という風に自分の力量を知ることでいろいろと夢が広がりますね。
そんな感じで妄想しつつ、レジュメを眺めていました。
「サムロック」っていう言葉は知らず、実際に話を聞くと見たことのあるジャミング技術の一つでした。
親指で壁の側面を押さえ、人差し指と中指を親指の上を覆う感じで親指の摩擦を利用してロックさせる方法ですね。理解が間違ってたらすみません。。
ちょっとわかりづらいと思うのですが、下記のイメージです。
親指を意識することが、今回の収穫でした。
いままでは親指の表面だけクラックの内面に密着させて摩擦するかと思っててました。
それを知らずになかなか決まらず、腕も腰もくの字になっててました。
次回はシンハンドとか、室井登喜男さんの話とか、クラックのトラバースとか、クラックの疑似リードとか予定しているようです。
火水ともそれぞれのレベルにあった講習を開催しているそうなので詳しくはジャムセッションのウェブサイトやFacebookページ等で見てみるといいと思います。
ありがとうございました。
真剣さのあまり・・・
家の中で、思い立ったらムーヴの練習をしたい衝動に駆けられる事があると思います。
ああ、自宅にそういう壁があれば・・・という風に。
ということで、作ってしまいました。
そういった構想は1年前から出ていましたがタイミング的にずるずると引きずって、今年の1月から本格的に着手し始めました。
元大工屋さんだった父に協力を頂いて、一緒にどういうウォールにするか相談しながら設計していきました。
元々、山道具や本、キャンプ用品、ボランティアで活動している備品などを物置化していた和室を改装しました。
和室なので当然ながら畳で敷いてあります。ボルダリングするなら、畳はちょっとなので、フローリングに貼り換えます。
どのフローリングにするかいろいろ物色した結果、無垢材が一番しっくりきたので吉祥寺にある木材店がちょうど優しめの価格で売っていたので購入しました。
次は、どういう形のフォールにするか悩ましかったです。
特に高さが悩ましく、天井を壊して高さを稼ごうかと思いましたが、現実的には難しそうだったので、いまある高さ(約3m程度)で面白みをつけるために4種類の角度をつけたフォールにしました。
そして最後に落下による怪我防止としてボルダリングマットを敷いて完了です。
壁の高さはそれほどなくて、面白みに欠けるかなと思ったけれど、壁の傾斜+横幅が4m近くあるので、それを生かした課題を作ることでアイデア次第で楽しめそうです。
プライベートウォール作業に当たって苦労したことは下記の通りでした。
- フローリングを張り替える際に、木板一つ一つセットするのが大変。
- 爪ナットの取付けで手に豆ができる。日曜大工に慣れてない人はきついかも。
- 爪ナットをきちんと付けないとホールド取付けで外れてしまい、何度もコンパネを外さなければならない羽目になる。
- グレードに適したホールドセットが難しい。
- 逆に、自分が苦手そうなムーヴって何だろうって考えるよい機会になった。
- ホールド選びに悩む。
- サイズによって6個でも1万はする。
- 安く済ませたかったので、友人に相談した結果、a-holdにした。
- 大体120個くらい揃えた。
子どもたちや友人と一緒に疑似リードの練習やロープワークシステムの確認もできるようにハンガーボルトも付けてみました。
今度はジャミングの練習ができるホールドを作ってつけたり、バイルのピックにカバーをつけて登るという風に夢が膨らみますね。
あとは、息子や娘たちに自由に登らせて経験積んでほしいなぁと思っています。
ここ最近、子どもたちから「設定してくれた課題、登れた!」とか「難しい課題作ってよ!」って嬉しいことを言ってくれているのでひとまず成功かなと思います。
といいつつ、自分に全然進歩がなかったらどうしよう…と危惧を抱いております。
そんなウォールへ遊びに行きたい、うちがセットしてあげるよ!っていう友人がいましたら是非声かけてください。
お茶やお菓子を用意してお待ちしています。
そこで、いろんな山を語り合いましょう。