後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

マルチピッチ体験を受けてきた

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場所は長野県のある岩場。

非公開エリアで、車止めるところから岩場までのアプローチは30分くらい。

講師は私が尊敬する、アルパインクライマーであり、山岳ガイドでもある今井健司さん。

彼を知ったきっかけは山にはまり、ネット上でいろいろググっているうちによく目にする石田祐城さんが運営している「石田登山塾日誌」。

石田登山塾日誌: 今井健司が、ガイド業を開業 http://ishidatozanjukunisshi.blogspot.jp/2013/08/blog-post_30.html

岩場らしきところにつくと、結構広く、ルートも多い。

今井さんによると、5.8~5.11のルートがある模様。

ギア類の確認

マルチピッチにどういう装備が必要か説明を受けた。

カラビナの種類、セルフビレイで利用するスリングとカラビナを合わせた利用方法など。

疑似フォロー体験

岩場の近くにある木を中継支点にし、ギアの回収、セルフの取り方、ビレイの仕方、ロープをまとめてどう出すか行った。

懸垂下降の仕方

懸垂下降はとても危険で、必ず落ちないことが大前提。 この作業もまず地上で一つ一つ動作確認を行った。

マルチピッチ体験

今井さんがリード、私がセカンドで5.9のルート(2ピッチ)を登る。

スムーズに各支点へナチュプロやヌンチャクを付けていく。

1ピッチ目で今井さんがセルフビレイ後、ロープを上げてビレイの用意をする。

その後、登っていいよと合図を受ける。

私の番だ。初めての外岩で緊張しつつ、1ピッチへ回収しながら登っていく。

1ピッチ目についたとき、どうセルフビレイを行うかさっき疑似体験をしたんだけれど、頭ん中が真っ白で今井さんに飽きられつつセルフビレイを行う。

そして回収したヌンチャク、ナチュプロを落とさない様に手渡す。

最終ピッチへ今井さんがリード、私がビレイする。

さっきの動作と繰り返しで、私がようやく最終ピッチにたどり着き、セルフビレイを行ったとき、今井さんが「ほら、綺麗でしょ!」と私の後ろの景色を見るよう促してきた。

「おおお、それだなぁ。」

何というか言葉にはできない。

クライミングのマンガとか出てくる景色を見ても「ほー」しか感じ取れないけれど、実際には違う。

登り切ったという(今井さんに助けられながらだが)感動がさらにその感慨が数倍になって表れてくる。

そのあと、懸垂下降の準備を行い、今井さんから順に降りる。

体験を受けて

今井さんの講習は今回で2回目だが、時々コミュニケーション面で今井さんが何を言っているかわからない部分が生じてくると感じた。

今から何をするか、今行っている動作は何というのか理解していないまま見よう見まねで行っている部分があった。

今こうして忘備録として書き起こしているが、あの動作はなんというのかわからない部分もあったし、あの動作はどういうシステムを学ぶためにやったのだろうと理解できていない部分があったのもある。

筆談で行う場合はそれなりの時間がかかり、一日が早くたってしまい、予定しているレッスン内容を消化できなくなる恐れもある。

今回は友人3人一緒に受けたため、みんな平等に体験しないといけないと今井さんに負担をかけてしまった面もある。

マルチピッチのシステムの理解は体験後、イラストクライミング等の本で再度読んでみると、わからなかった部分が明瞭になってきたので受けてよかったと思っている。

また、マンツーマンで受けてみてどう変わるかも経験してみたいと思う。

その辺りをどうすべきか今後の課題として考えていきたい。

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