後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

谷川岳へ登ってきた

2014年7月20日に谷川岳へ日帰りで登ってきた。

谷川岳へ行こうと思ったきっかけ

それは3つある。

登山マンガの影響

これを聞いて、ピンと来た人はいるだろう。

谷口ジロー作画の「神々の山嶺」という漫画を友人から借りて読んだ。

最初あたりに「一ノ倉沢第三スラブ」という登攀のシーンが描かれている。

それを読んでみて、実際にどういう顔してるのか気になったのもある。

神々の山嶺 全5巻セット (集英社文庫―コミック版)

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次の登山に慣れておくため

8月に家族で涸沢周辺へ2泊3日で登ってくる予定で、家族の体力があれば奥穂高岳へも挑戦してみたい。

そのために似たルートで慣れておいた方がいいかなと。

積雪期に登ってみたいルートの視察

シンセン岩稜とか、一ノ倉沢をどういう感じか眺めてみたかった。

上高地から横尾までは等高線に沿っていてゆるやか。

横尾から涸沢までが大変だろうと思う。

本谷橋から涸沢まではたまにロープを使って登るところもあり、急坂なのでそれなりに慣れておかないといけない。

その面から傾斜のある登山道の谷川岳に決定。

谷川岳のルート

私、息子、甥は西黒尾根経由でオキノ耳へ。

妻らは4歳の娘もいるのでロープウェイに乗って天神平経由で谷川岳肩の小屋で落ち合うことにした。

山と高原地図ではこんな感じ。

  • 西黒尾根経由

    • 【6時間10分】谷川岳ロープウェイ土合口駅(0:00)~西黒尾根登山口(0:10)~ラクダのコル(2:40)~谷川岳肩の小屋(1:20)~トマノ耳(0:05)~オキノ耳(0:10)~天狗の留まり場(0:35)~熊穴沢避難小屋(0:30)~天神平駅(ロープウェイ乗り場)(0:40)
  • 天神尾根経由

    • 【4時間40分】谷川岳ロープウェイ土合口駅(0:00)~天神平駅(ロープウェイ乗り場)(0:10)~熊穴沢避難小屋(0:45)~天狗の留まり場(0:45)~谷川岳肩の小屋(0:45)~トマノ耳(0:05)~オキノ耳(0:10)~トマノ耳(0:05)~オキノ耳(0:10)~天狗の留まり場(0:35)~熊穴沢避難小屋(0:30)~天神平駅(ロープウェイ乗り場)(0:40)

自宅出発、ロープウェイ乗り場の土合駅へ

まだ梅雨が明けていないので降らないか心配しつつ、自宅を前夜23時半過ぎに出発。

関越道経由で向かうか深夜のため、あまり混んではいなかった。

2時前にロープウェイ乗り場の駐車場へ到着。

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駐車場は1階から入る感じで、ガラガラしていたので、空いているスペースに車止めて、5時半過ぎまで仮眠。

谷川岳ロープウェイ乗り場の1階~5階、7階は駐車場になっていて、6階が乗り場になっている。

トップページ/谷川岳ロープウエー株式会社 http://www.tanigawadake-rw.com/index.php

仮眠後、支度して西黒尾根組は6時15分頃に駐車場を出発。

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天気は梅雨の影響もあり、スタート地点では雲がかかっていて、あまりいい感じではなかった。

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この地図通り、西黒尾根経由でのぼる。

稜線に出ればオキノ耳まで10分くらい。

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一ノ倉沢への地図看板があった。

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谷川岳登山指導センター。

職員が受け付け窓越しに一人座っていた。

ここで、今回登るルートを届ける。

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こんな感じの道路を5分ほど歩く。

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そうすると、左側に登山口が見える。

そこまで歩いて行けばまず迷わない。

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湿った感じの登山道。

逆に涼しくて潤いもあって気持ちよかった。

ちょっと急傾斜だけれどね。

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なんか口をあけているみたいな。と息子が。

確かにそう見える。山登ってるとそんな感じの芸術作品がちらほら。

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オレンジの物体、気になってて写真に収めた。

ネットで調べてみると、「アカキクラゲの仲間」らしい。へー。

群馬県立自然史博物館 - 収蔵情報 菌類・細菌類 担子菌類1(ア~ク) アカキクラゲの仲間 ハナビラダクリオキン

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徐々に樹林帯を出るところ。

武尊山、奥利根の稜線が見えてくる瞬間がまたなんとも言えない感動。

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本当にデカい一枚岩。

調べてみると、蛇紋岩(じゃもんいわ)というらしい。

つるつるしてて、風化作用によってもろくて崩れやすい性質を持っている。

その岩を歩いてみると、谷川岳の滑落事故が蛇紋岩によるものが多いのも頷ける。

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しばらく歩くと、残雪が。

残雪を息子へ渡す甥。

息子、満面の笑顔状態でした笑

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天神尾根、谷川岳肩の小屋、トマノ耳へ指す標識へ。

結構大きくて遠くからすぐわかるくらい。

多くの著名な山岳会がお金を出し合って建設された模様。

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谷川岳肩の小屋に到着。

入口から右側に休憩室、左側に足をまげて座れる食堂があった。

ジュース、お菓子、バンダナ、手ぬぐい、バッジ等売っていた。

ここでいったん休憩、天神平経由で登ってくる妻と娘たちと合流して、トマノ耳へ目指す。

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トマノ耳の標識。

似たようなものが立山の小山にもあったような気がする。

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トマノ耳からダウンアップの道を歩くとオキノ耳の標識へ。

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オキノ耳から積雪期に登ってみたいルートを観察してみた。

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シンセン岩稜、一ノ倉沢などを見渡すことができたが、実際に取り付きからどういう風にアプローチしていくかわかりづらいと思う。

記録

  • 【発着時刻】谷川岳ロープウェイ(6:15)~西黒尾根登山口(6:34)~ラクダのコル(9:30)~谷川岳肩の小屋(11:30、12:30)~トマノ耳(12:50)~オキノ耳(13:21、13:43)~天狗の留まり場(15:19)~熊穴沢避難小屋(15:53)~天神平駅(ロープウェイ乗り場)(16:30)

  • 【経過時間】谷川岳ロープウェイ(0:00)~西黒尾根登山口(0:19)~ラクダのコル(2:56)~谷川岳肩の小屋(2:00)~トマノ耳(0:20)~オキノ耳(0:31)~天狗の留まり場(1:36)~熊穴沢避難小屋(0:22)~天神平駅(ロープウェイ乗り場)(0:37)

  • 【参考時間】谷川岳ロープウェイ(0:00)~西黒尾根登山口(0:10)~ラクダのコル(2:40)~谷川岳肩の小屋(1:20)~トマノ耳(0:05)~オキノ耳(0:10)~天狗の留まり場(0:35)~熊穴沢避難小屋(0:30)~天神平駅(ロープウェイ乗り場)(0:40)

トップページ/谷川岳ロープウエー株式会社 http://www.tanigawadake-rw.com/index.php

所感

太陽が当たっていると結構暑いので、衣服の脱着がしやすいようにしておく工夫が必要だと感じた。

紫外線も強く日焼けもしやすいので注意が必要。

西黒尾根は、健脚向けでラクダのコルを超えたあたりから岩場が続き、ロープもあるので慎重に登らないといけない。

初めて登る、急傾斜には自信がない場合は天神平経由でオキノ耳へ歩く方が楽しいかも。

今度は冬もしくは岩場の登攀に挑戦したい。