後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

瑞牆山で佐藤裕介ガイドの講習を受けてきた

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9月は自主公演もあり、あまり登れていなくてストレスフルだった。同時にこのブログも更新できていなかった。

公演の打ち上げ後に帰宅、準備して出発したのが真夜中2時。もう睡魔がやばくて。

中央高速の路上で羊を何度も見たことか。このままじゃ危ないので途中の藤野PAで仮眠。

6時過ぎに太陽の光で起きて、このままみずがき山自然公園駐車場へ。

須玉ICから降りて国道141号に入り、清里に向かって左側にあるローソンがある。最後のコンビニなので買い物はここでやっておくとベスト。

うっかり通り過ぎて行動食なしで佐藤さんに迷惑かけちゃった。。

小川山と違って広々した道路ではなく、ちょっと狭い。植樹祭以前はもっと狭かったようだ。

植樹祭駐車場につくと、目に入ってくるのは花岡岩の山々。やってきたよ、初ミズガキ。

駐車場でまだ時間があるので2度目の仮眠。

待ち合わせの9時前に起きて外に出てみると、、、佐藤裕介ガイド、今井先生、増本亮さんがいるではありませんか!?笑

二人は十一面岩方面へ出かけて行ったようだ。

今回は佐藤先生に初日は講習、二日目は再整備した「Joyful moment」を登りに行く予定で進めていく。

講習内容

  • 1日目

不動沢の屏風岩エンペラー・タワーの平らなところでマルチピッチのシステムの基本を講習。(周辺の樹林と斜面を使って実施)

よろめきクラックでトップロープを張りクラック特有のムーブを集中的に身に付ける。

カム、トライカムの設置方法、回収方法の確認。

寒々ルートをフォローで登攀、懸垂下降の確認。

  • 2日目

瑞牆 奥壁「joyful moment 5.9 5P」を全ピッチ、ガイドのリードで登攀。

ルート詳細は以下のページから。

瑞牆 十一面岩 奥壁「Joyful moment 」5.9 5P 再整備 | 山岳ガイド 佐藤裕介 ALP GUIDE OFFICE

残った時間でアウトサイダー・ズルムケチムニー(5P)の1ピッチ目でワイド講習。

所感

瑞牆 奥壁「joyful moment 5.9 5P」へ登った時の記事は別途まとめる。

不動沢へ

初日は植樹祭駐車場から不動沢へ車で移動、屏風岩エンペラー・タワー周辺まで歩く。

そこでマルチピッチのシステムが理解できているか確認した。

今までのセルフビレイは120cmスリングに3~4つくらい結び目+環付カラビナのPASを使っていた。

佐藤先生よりメトリウスのPASを使った方が早いよとおススメされ、これを使って相互にリードとフォローを交代して行う感じでマルチピッチの確認。

その時にげんきさんを紹介される。うっかり行動食を用意できなかった代わりにげんきさんの行動食をいただく。ありがとうございますm( )m!

げんきさんがどういう人なのか知らなくて後からネットで調べてみると、黒部横断やヒマラヤなどで佐藤先生と一緒に登られるすごいクライマーだと知る。

げんきさんも最近出たばかりのPatagoniaのナノ・エアを着ていた。気になる~。

(パタゴニア)patagonia M's Nano-Air Hoody 84260  FEA XS

(パタゴニア)patagonia M's Nano-Air Hoody 84260 FEA XS

よろめきクラック 5.10a

その後、よろめきクラックへ移動し、トップロープを張って登る。

グレードの言い方 ごてんじゅうえーだったが、ファイブテンエーと言っててなるほど!と思った。

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よろめきクラックその1

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よろめきクラックその2

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38mmテープ1つだけでテーピングできる方法を教わる。他に、膝パッドも貸していただいた。あれがあると少し痛みが和らげられる感じ。

クラックを登る前のテーピング、今まで25mmと38mmの2個を使ってテーピング。

38mmのみでも可能な方法を教えてもらった。

テーピングの幅を半分に破って指の付け根の周りを巻く感じ。

テーピングする場所は好み。親指、人差し指、中指、小指はあった方がいいが、薬指は好み。

チキンウィング、とか。最初は「えっ」って感じ。まさに湯川の初クラックの同じ衝撃。

佐藤さんがあれこれ手足交えて言ってくださるんだけれど、最初はどうも頭の中が混乱がって。。

テンション5回以上はかけつつ、終了点へ。身体ぼろぼろだけど、心は充実感たっぷり。

写真撮り忘れて心惜しいけれど、佐藤先生のマットに参考になる細工があった。ビバーク時にマットが飛ばされない様に髪止め輪ゴムを付けていた。

似たような感じでクライミングシューズにも。それは今井先生もやっていた。今度真似してみる笑

寒々ルート 5.7 3P

そして、寒々ルート取付きへ。全て佐藤先生がリード、私がフォローで。

私自身耳が聞こえないため、コールなしでマルチピッチシステムが進んでいく。

マルチは今回で3回目くらい。以前と比べて自然に手が出るようになってきた感じでよかったと思う。

ビレイ中、リード側がセルフビレイしたとわかった瞬間、ビレイ解除するんだけれど、実際にはまだ登攀の途中だったりする時が1回あった。その時は本当に気を付けなきゃって思った。

その辺りはロープの引きをお互いに癖を掴むなど、経験を積んで慣れていくしかないと感じた。

よろめきクラックへ戻って、もう一本登ることに。最初と比べて慣れてきた感じ。テンションはまだかけまくりだけど。。

クライミングの後のお楽しみ

そろそろ時間も夕方になってきたことで、キャンプ場へ。瑞牆山の近くにある(といっても車で20分くらい?)温泉、増富の湯へ。

増富の湯

とてもいいところで、湯船の種類も豊富で登攀の疲れを癒すことができた。

キャンプ場へ戻り、テントを張って待ちに待った夕飯の支度。

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いやっほー!ヤキニク―!

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佐藤先生の華麗なる手さばき!

おいしくいただきました。ありがとうございました~!

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