後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

「高熱隧道」を読んだ

高熱隧道 (新潮文庫)

高熱隧道 (新潮文庫)

きっかけ

友人が下ノ廊下を踏破した記事の中に、オススメの本と紹介されてあって気になっていた。

1936年頃、下ノ廊下を舞台に起きた出来事を元に吉村昭氏が小説化したもの。

隧道っていう言葉、現代では見かけない。調べてみると、「トンネル」と同意だそうだ。

下ノ廊下はまだいったことがないので、事前に読んでおいた方がいいかなと軽い気持ちで。

所感

ホウ雪崩の恐ろしさ、隧道を貫通させる苦労、人間同士の葛藤など一つ一つヒシヒシ伝わる。

あのところを年越しまでしてトンネルを開通するというのは並大抵じゃないし、人間とは何だろうと考えさせられる。

その本を読んでから下ノ廊下を歩くといいかもしれない。

ホウ雪崩が3階建の建物を破壊し川を越えて向かいにある奥鐘山の傾斜まで人とともに放り出す破壊力があるとはね。。

高熱隧道

高熱隧道