後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

(修正あり)小川山へ継続登攀してきた

※ 実際にはセレクションではなく、南稜下部 5.11a 7Pでした。

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ちょっと釣りっぽいタイトルですみません。。

FIVETEN CUP 2015でズタズタになっちゃったのですが、気持ちを切り替えて小川山へ!

今回はOくんと今年シーズン初の小川山。

前夜入りしたけれど、結構車が多い。

確か某雑誌のイベントとか、某山岳会の救助研修会とか。

どこ登ろうかと車の中で相談結果、以前登ったことのあるお殿様岩の「大貧民ルート 5.7 3P」へ。

以前はIガイドに連れてもらってアプローチした岩場。

blog.nozakimakoto.com

駐車場から有名なボルダ―岩の「エイハブ船長 1級」のあるクジラ岩を右に通って数分後で辿り着く岩場。

それなのに、迷ってしまい2時間くらいロスしてようやくお殿様岩へ。。

まぁ、途中でこういう立派なクラックのある親指岩の場所を把握できたのは大収穫でしたが。

この課題は「クレイジージャム 5.10d」。とても人気のあるルートで某ガイドブックでは★★★★がつくほど。

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気を取り直して、登攀の支度。2回目なので、大体ルートのイメージは想定ついている。とはいえ1年弱ぶりなので胸躍る。

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ここが1P取付き。そこへ取り付くには残置の補助ロープを使って登ったところにある。残置ロープ、古いのと新しいのがあるけれど、使う時は注意。

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ちょっと写真が曲がってしまってるが、出だしのクラックを超えたところにちょっとしたスラブが待っている。

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更に進むとちょっとしたレイバックのムーヴを使う感じのホールドに遭遇する。落ち着いて登っていればOK。

ちょっとした平地に辿り着いたらクラックと立木を使って終了点を構築し、ここでフォロービレイ。

2P目の中間支点は、ほぼカムのみ。

前を見て登るとそれほどではないが、後ろをむくとこんな高度感たっぷりなルート。

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2Pの終了点は立木。

そこからは金峰山荘の駐車場が見えるし、屋根岩、西股沢対岸も見渡せる。

あちこちマルチピッチしているパーティが3~4組ほどいた。

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2P終了点で余裕のOくん。彼はその後、ハマり地獄が待っているを想像していただろうか。

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3P目はスラブ。スラブ壁はホールドをしっかり探せばあるので慎重に登る。ただ、リードする人は中間支点がボルト1個のみでランナウト必至、注意。

3P目の終了点は平地にある立ち木。その立木は以前来た時もそうだったし、根っこがしっかり張っていないため緩め。そこに注意する。

4P目スタートする時、岩から岩へ移るちょっとした緊張感が出てくる場所がある。

それをクリアすると、チムニーが待っているトンネルへ。

チムニーの出口がここ。まだOくんが出てこない。

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チムニーの出口から見渡せる景色、とても素敵。2P終了点より高いところにいる感じ。

しばらくすると、変わった天道虫がやってきた。そういえば、トカゲもいました。すばっしこくて撮れず。

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あ、見えた。そろそろかなあ。それほど狭いです。

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体型によってはここを登らずに懸垂下降する場合があるようです。

もちろんリードはそこに挟まった状態でヘルメット等をチムニーの出口にそっと置く必要があります。

ヘタすると、崖の底へ落ちかねないですので注意。

チムニーを出たところをちょっと上がると、最終ピッチ?の単独岩があるのですが、そこ登らずに、昼ごはん。

O氏いわく、「きたねえ弁当だな」

ダブルロープ50m×2で懸垂下降3回で取付き地点へ。

最初の懸垂でOリングに掛けたロープ回収ができそうになかったときはビビった。

最終ロワーダウンする人がチェックするなどして気を付けないと。

セット時に、回収がスムーズにいくいい方法ないかなあ。

そして次は、初挑戦の屋根岩二峰「セレクション 5.8 6P」へ。

※ 実際にはセレクションではなく、南稜下部 5.11a 7Pでした。

セレクションへ

ここからはオンサイトトライを目指す方、ネタバレ注意です。

このルートは6ピッチ。できるだけ短時間で登り終えたい。

そう思って、使うロープをどうするか悩んだ。ダブルロープの利点、シングルの利点。

ダブルだと制動が効く。しかし、フォローのビレイが大変。でも懸垂下降では距離を稼げる。

シングルだとマルチピッチシステムの回転が速くなる。しかし懸垂下降で何回も降りる羽目になる。

大貧民ルートはダブルで登攀したので、ここはシングル50mで登ることにした。

  • 1P目
    • ボルト2個あった気がする。最初はクラックなので、キャメロット#1 つかった。
    • 終了点は立ち木。
  • 2P目
    • スラブ。ボルド3個あり。
    • スラブやばくて右のカンテを登る。
    • 終了点は立ち木。
  • 3P目
    • 右側のライン(クラック、フィンガー~オフウィズくらい)を登攀。
    • 終了点は立ち木。
  • 4P目(4P目~5P目)
    • フェイス。5.6くらい?
    • ちょうどフォローが見えていたし、残りのロープを確認し、2ピッチまとめて登る。
    • 終了点は立ち木。
  • 5P目(6P目)
    • それもやさしめ。多分5.7?
    • 終了点は立ち木。
  • 懸垂下降
    • シングルロープで4回。

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ということで今回は2つのルートを継続して登ってきた。

うまく回せばグレードによるけど後1〜2本は登れそう。

たのしかった。

Oくん、ありがとう。