沢仕様のザックを作ってみた
沢仕様ザック?
沢登りの季節なので、ちょっと行ってみたいところが川を泳ぐところなので、装備等色々調べたら、沢仕様のザックがある事に気がついた。
川に入ることで、ザックに水が入る。
普段のザックは水抜きができていないから水が貯まる。
水が入るともちろん、重い。まともに行動できなくなる恐れがある。
それを避けるために、ザックの底にハトメ付きのものが売っているようだ。
わざわざそのために買うのも気がひけるので、自作できるんじゃね?と思い、いろいろ調べてみた。
どんなハトメがいいか
両面ハトメが良さそう。百均でそういうハトメは売ってない。友人にお願いしてユザワヤでみつけたそうだ。
アンティークゴールドの他に、シルバーもある。
そこら辺は好みでいいかなと。重要なのは両面であること。
取り付けたザックはちょっと生地が厚めで両面のほうが綺麗に取り付けられる。さらに丈夫だし。
商品の中身。
6コ分の両面ハトメに打台、受皿、打具が入っている。
パッケージの裏面は使い方の説明あり。
これの他に、
- ザックに穴をあける道具(太目の針)
- ハサミ(穴を広げる際に生地をちょっと切るのに使う)
- ハンマー(打具をたたく道具)
- 床を保護する木材(打具をハンマーでたたく時、受皿が床にダメージを与えるので、床の保護材として)
が必要。
付ける場所を考える
実例をぐぐってみると、底にハトメをつけた例があった。
それだときっと汚れる。ザックを置いた時に、底から土が入っちゃうのでオススメできない。
なので、なるべく下の方で側辺につけようとイメージしていた。
が、問題発生。
ご覧通り、ペットボトルなどを入れるケースみたいなのがある。そういったザックだと取り付け位置として適さない。
ザックをいろんな方向から観察していくと、ヒップベルトの裏側がちょうどよいことに気がついた。
ハトメのパーツをここに載せて完成イメージを想像してみる。
おお、いい感じ。
そこに穴をあける。開ける道具はいろいろあるけれど、私は裁縫箱にあったちょうど良い編み物の針をチョイス。(これ使う時は家の人に許可もらいましょう笑)
付ける場所を考慮する必要がある。
ハトメのサイズが直径9.5mmなので、ちょっと大きめ(大体12mm)に見積もって場所を決める。
そこに取り付けるとしたら、裏側がどうなのかも確認する。
その確認が小さな穴をあけられる道具が大活躍する。
表にここを中心に穴をあけようと想定して、針を刺す。
その状態で裏側を見て、周りにハトメを付けて影響を与えそうなものがないかチェック。
ここでいう影響は
- 生地のつなぎ目と干渉している
- 生地が厚い
- 金具などがぶつかりそう
- 使いこなしていくうちにほぐれそう
等が考えられる。
それらの影響に支障がなさそうな場所を考慮すると、結構長持ちすると思う。
そして場所を決めたら、穴を徐々に広げる感じで、
- 針で中心となる穴をつくる
- ハサミの刃で少しずつ広げる
- ハサミの両刃で少しずつ広げる
- ハサミで廻りのほぐれた生地を切り取る
- 穴にハトメの金具置きながら大きさを確認
- 小さければハサミで穴を広げ、生地を切り取る or 穴の大きさを少し広げる感じで切る
のような手順を踏んで穴あけを行った。
はじめからいきなり大きな穴をあけようと思わずに、ハトメの金具を穴の大きさを比較しつつ徐々に穴を大きくするのがポイント。
穴はちょっときつめがオススメ。
穴あけができたら、説明書通りに受皿、打台、打具を使って組み立てて、床を保護する木の上にのせる。
はじめはそっと打具を当てるようにハンマーをたたく。
徐々に強めに3~4回くらい打具をハンマーでたたけば完成。
完成
背負っている側から見ればそんな感じ。
ザックの中身から見た部分。
材料は大体800円くらいかな。仲間たちで上手く分ければ一人当たり約260円くらいかな。
ザックによってこの記事のようなやり方以外の場所が適している場合があるので、それらの判断に自信がない方はやらない方が無難かも。
カモシカやモンベルや池袋の秀山荘に沢登り専用のザック(大体2万くらい)が売っている。
たまにそういう補修とかDIY的なことも楽しいし、更に登山道具に対して愛着がわきますね。