後ろむいても何もないよ

攀じる意味を追求する日々

初冬壁、錫杖にいってきた

タイムライン

渡渉。流木の橋がなくて残念。

岩小屋で幕営。

霧でなにもみえない。

霧の中の前衛フェース。

中央稜、北沢大滝、前衛フェース。

穂高稜線。

雪があんまりなく、北沢大滝は流れてました。

中央稜左チムニーの1ピッチ。

2ピッチ目終了点。高度感抜群。

4ピッチ目の出だしはチムニー。

鈴木さん曰くいつもは凍ってるのに!って笑

天気次第でそこがスノーシャワーになりそうなのでビレイの場所にも注意。

4ピッチ目終了点。

最終ピッチなんだけど、ほぼ雪ないのでこのまま降りました。

60mハーフなので懸垂下降も楽々でした。

岩小屋をちょっと降りて振り返った時の前衛フェース。

登山口のポスト。

メモ

今回のクライミングで感じたことメモ。

あくまで私が感じたことや聞いたことをメモってます。

ナッツキーの代替方法

ナッツキーを持っていたんだけれど、鈴木さんから「バイルで代用できるからそっちがいいよ」とアドバイスを頂いた。

少しでも無駄なく軽くという工夫が必要だなと実感。

ナッツキーを持っているだけでも、ギアループにセットしているスリングがたまに絡まるしね。

安心できる登りはプロテクションが鍵

フォロークライマーが登りやすいようにラインに沿って登りやすいところに配慮してセットされていることに気が付いた。

それ大事だね。

体力の使い方

足首ラッセル&藪漕ぎだったけれど、先頭の鈴木さん、とてもスムーズで早かった。

何故だろうと観察しつつ一生懸命追っていったけれど、登りは一呼吸置かない感じで登っている感じ。

息切れしちゃうけれど。。バランスを取りつつ、足をきちんとおいて、登るといいんだけれど、それはそれで体力は消耗する感じはある。

その辺りは経験の積み重ね次第で無駄なく登れるようにしたいなと。

藪漕ぎでは、視線をどこに持っていくかが大事かなと。

下ばっかり見ていると、ヤブが顔面にバーンと当たることがしばしばなので。。はい、やられました。

どんな時にアイゼンを使うか

アイゼンって雪の上を歩くための道具。

でも、どんな所でも付けて歩くわけにはいかない。

雪の質や、これからの行動に合わせて判断が必要。

柔らかめの雪で、膝あたりまでは入りそうな場所だったらつけるべきか否か。

下手するとアイゼンの歯でズボンを引っ掛けてしまったりする。

そこも含めて要判断したほうがいいよねと新品のズボンを見事に穴開けちゃって頭を抱えたパートナーを見て感じました。

バイルが冷たい

普通に振り下ろすスタイルで持つなら問題ないけれど、バイルシャフトの中心やヘッドを持つ場合がある。

そこが日向にあたる場所ならいいけれど、グローブが濡れてたり、日陰だったり、チムニーの中だと結構シャフトは冷えて凍傷してしまうこともある。

それを少しでも和らげるにはバイルシャフトに滑り止め&冷え防止として癒着テープを付けておく。

その対策してなくてチムニーはちょっとヤバくて、バイルを肩にかけてそこらへんのクラックに手を突っ込んで手指を一生懸命動かしてました。

手袋は濡らさない

冬壁に限らず冬山は当然な対処。

でも、今回のようなびしょ濡れなルンゼやチムニーの真下にあるとしたから水や雫が執拗に落ちてくる。

そうすると手袋は…。濡れちゃうし。

ウール手袋&フルシムコートの防水グローブだったけれど、アプローチではウール手袋を少し濡らしてしまったのがよくなかった。

絶対に濡らさないという配慮をしておかないと後から不愉快になるので反省。

スムーズに降りる

雪が2センチくらいないところだとその下は藪&笹のカーペット。

そこを足に乗せると分かるようにバランス取り損ねやすく、滑り落ちちゃう。

そんな所でもスイスイと降りていく人がいて、何故だろうと思ったら、うまく靴の底面積を使って滑らせてるし、降りるラインもちゃんと読んで降りている。

藪がある所、藪がちょうど空いている所、木の木の間、それぞれ上手く利用して降りていた。

それだけでなくバランスも必要だなと。

とは言え、降りること自体事故が起きやすいので注意が必要。

所感

シーズン初冬壁。

みんなはテン泊なので25〜30kgは背負ってるにもかかわらず早い笑

いや、一部の人が早過ぎる笑

そして岩小屋まで道は明瞭でノーアイゼンでした。

赤布の目印が付いてるのでそれを見逃さなければ岩小屋につけます。

初日は各パーティにわかれて前衛フェース3ルンゼ、3ルンゼ右、中央稜左へ。

雪も氷もほぼない状態でのドラツーでしたが、ドラツーなりに楽しめました。

オール残置無視のクライミングって楽しい。

オールフォローでしたが、プロテクションの取り方、ライン読み諸々勉強になりました。

ゆかいな仲間たちのみなさん、ありがとうございました。