2015GW前半は剱岳へいってきたよ
ルート
早月尾根経由で。
伊折ゲート〜馬場島(750m)~01:25~展望台(1047m)~01:45~(1600m)~01:05~(1920m)~01:25~早月小屋(2224m)~01:30~2614m~02:00~剱岳(2999m)
早月尾根にした理由
同行者がみつからなくて単独で挑むことに。
単独で挑むから、それなりに準備をしてきた。
12/1から5/15の間、剱岳周辺の登山では登山届による審査が必要で、承認を得た上で登山ができるようになっている。
生活環境文化部自然保護課の湯浅さんにルートに関する情報やアドバイス面などで結構お世話になった。ありがとうございます。
去年のGWに剱岳の頂上を踏む予定だったけれど、天気と時間に恵まれず踏めなかった。
今回はソロなので、歩いててっぺんまで行けるルートを。
前回と同じ別山尾根経由ではなく、早月尾根から登ろうと挑戦。北ア三大急登と言われているだけであって、結構急だった。
アプローチ
伊折ゲートからのアプローチ、馬場島からのアプローチの2通りあり、今回はまだ通行止めの期間内だったので、伊折ゲートから。
大体徒歩で1時間弱。行きは運よく、県職員の方に拾ってもらって車で馬場島まで送っていただいた。
富山駅からだと、タクシーで伊折ゲートまで15000円!富山地方鉄道の上市駅からタクシーで7500円くらい!地元の恩師にお願いして送っていただいた。
H先生ありがとうございます。
馬場島荘から「試練と憧れ」という有名な石碑があるので右側にある急な登山道が早月尾根への入り口。
左側のトレースは小窓尾根へのアプローチ。
初日
GW後半は穂高へ友人と登るため、その荷物も背負っているせいか、結構重たい。体感25kgはある感じ。
家をバタバタして出て高速バスで富山へ向かったので忘れものがあるかどうかだった。
めちゃくちゃ反省。登山の準備はバタバタは禁物。間違えばその時点で遭難だし。
実際に忘れたのはテルモス。好天気に恵まれたので行動時は水、自炊はガスストーブでお湯作る事で事足りた。厳冬期だとすぐ敗退でしたなあ。
前述したように、恩師に富山駅で待ち合わせて伊折ゲートまで送っていただく。
伊折ゲート付近で準備しながら周りを見渡すが、雪も本当にない。あの冬はなんだったんだと思うほど。
どのくらい歩くのか想定していなかったので、ゲートを超えると、県職員の方から「乗っていくか」と声かけられ、有難くお世話になってもらう。
結構長い距離。。10数分かけて馬場島へ。途中で驚愕の目で見られた登山者パーティがいくつか。。すみません。
馬場島荘について支度。
地図を見ながらどこを取り付けばいいか地形を観察し、噂の「試練と憧れ」の石碑を発見し、その近くの登山道に入る。いきなり急。
道端に咲く花が天国と感じるか微妙なくらい急。
荷物も重たくて、そういう態勢で歩くのは久しぶり。一歩一歩ズブズブといく感じ。
同時に体調もあまり思わしくなくて真っ先に荷物を捨てて帰りたい衝動に駆け巡られるw
途中で「立山杉」の芸術作品に遭遇。
調べてみると千年以上はある。確かに太くて、いくつかの杉の木を合わせた感じだった。
なんとか重量荷物に耐えつつも、1400m地点で後発パーティに追いつかれる。
そこでパーティの一人と談義。
年末年始に早月尾根を攻めたらしく、積雪もあってラッセルで2200m地点にある早月小屋2日かけて辿り着くものの、天候に恵まれず敗退した模様。
足取りが軽やかでなんか鍛え足りないのかと落ち込みつつも、1600mの平坦地で耐えられず、ひとまずテントを張ることに。その時点でまだお昼前。。
おなか壊してしまい、人が入らなさそうなところでキジを打つ。。
水つくりをし、早めの夕飯を済ませる。
身体は疲れてるけれど、頭は冴えている。持ってきた電子書籍にコーヒーで暇つぶし。
明日の朝様子見でどうするか決めることにして夕方7時には就寝。
2日目
3時半に目が覚める。1600m地点とは言え、マイナス零度はあったので寒気で何回か目が覚めちゃったけれど。
コーヒーをさっそく作って、胃にやさしいものとして、リフィルうどんにした。
昨夜の胃痛がどっか行ったようだ。
テントの外を見渡すと日本海も見えて、小窓尾根、赤岩尾根も見える。
体調は良いので、2200m地点の早月小屋、そして剱岳を目指す。
ほとんどの荷物はテントにデポ、懸垂下降に使うギアやダブルロープ、行動食、水だけでほぼ空荷に近いので結構楽。すいすい。
早月小屋に到着。
早月小屋の主人に軽く挨拶し、飲料ボトルを購入、この先の様子について情報収集する。
佐伯謙一氏。
早月小屋から剱岳のてっぺんが見える。(てっぺんから見えることを知って、その時点では気がつかなかった)
小休止後、剱岳に向かう。
早月小屋でテント張ったパーティが降りてくるのを見かける。
懸垂下降で降りる人多数。その方が早いしね。
途中で、ゴミ?を燃やしたあとが。
ちょっとそれを目にした時は、気分的に良くなかった。寒さに耐えられず、火を求めてやっただろうけれど、空き缶まで燃やしてこのままほっとくってどうなの?ビニール袋に入れるなりして持ち帰らないの?って思ってしまった。誰がそのゴミを片付けるんだろうとやったひとはわかってるのかなぁと。
約1時間半くらいで剱岳登頂。
神社以外は雪一面。とうとうつきました。
天気も良くて暑いくらいだったのでここで小休止し、降りることにする。
下りはシシの頭周辺で4ピッチほど懸垂。
テントに戻ったのが15時だったので10時間近く歩いてたかな。
迎えに来てくださる恩師の都合もあり、今日も幕営。
夕飯すませて出発の支度をして就寝。
3日目
4時に起床。本日もいい天気だ。
朝食、テントを畳む支度して5時半に引き締まった斜面をアイゼンで下りる。
降りるときは前日降りたパーティのトレースもあるが、所々迷った後を見かける。
地図と地形を見比べながら、下り道を探す。たまに桃テープによるトレースがあるので、それを見落とさなければOK。
8時に馬場島、9時にゲートに到着。
馬場島の駐在官にあいさつし無事になんともないことを報告し、ゲートへ。
その時点でもう暑くて暑くて網シャツのみで歩いてました。
途中で小川の水を飲みながらと。
今度は別の方面から登頂したいなと。夏あたりかなあ。
おまけ
富山で有名なブラックラーメン、大喜西町本店にて。
こんなかんじの真っ黒なスープが特徴。しょっぱさ現在です。
めちゃくちゃ腹減ってたので完食!
富山に23年間住んでいたのに気が付かなかった風景。
市内から立山連峰が見渡せるなんて。。
レンタルサイクルもあった。
素敵な市電。
そして、このままバスで槍穂高縦走をめざすべく、新穂高へ。